暫存

李香蘭( 山口淑子 ) 暫存歌詞
1.夜霧の馬車

作詞:西条八十
作曲:古賀政男

行(ゆ)け嘆(なげ)きの馬車
赤い花散る港の夕べ
旅を行く我を送る
鐘(かね)の音(ね)さらばよ
いとしあの町君故(きみゆえ)に
幾度(いくたび)降り返る

啼(な)け鴎(かもめ)の鳥
あわれ切なく夕陽は燃える
波の上浮(うか)ぶジャンク

淋しやはろばろ
誰が歌うか愛の歌
夜霧に流れ来る

行け嘆きの馬車
月に胡弓(こきゅう)の流れる町を
いつか見ん母の待てる
故郷(ふるさと)なつかし
窓の灯影(ほかげ)を夢見つつ
果てなく旅を行く


2.青い月の夜に

作詞:安娥・訳詞:嶋田磬也
作曲:任光

月は仄かに 花と匂うよ
春は巡れど 幻の唄

夢も見はてぬ 憐れ女ごころ
誰につげん この胸の中

裏の小川よ 夢の水車よ
忘れぬ子守唄 ふるさとの母よ

月夜の家 ああ 青きうれいに
くれて慕う ふるさとの空


3.さらば上海

作詞:時雨音羽
作曲:古賀政男

胡弓ならせば ランタンゆれる
ゆれるランタン 小さく赤く
すえは夜霧で すえは夜霧で
絶えだえに

胸の白菊花の しおれる頃は
消える黄包車 二度とは 逢えぬ
今日も四馬路に 今日も四馬路に
けむる雨

糸がふるえる 胡弓の糸が
すすり泣く音の 悲しく細く
遠い夜霧の 遠い夜霧の
あの中で

わかれゆく身は 儚く淡し
霧の上海 さよならならば
明日ははるかの 明日ははるかの
空の涯


4.夢の太湖船

作詞:嶋田磬也
作曲:佐渡暁夫

碧い太湖に 夕日が沈みゃ
唄いたいのか さざ波よ
夢もほのかな うす紅つけて
クーニャン クーニャン あのえくぼ
乙女心よ 太湖船

可愛い前髪 胡弓をひけば
金の耳環も 二日月
誰をやさしく 夢みる瞳
クーニャン クーニャン 水鏡
パイホア浮かべた 太湖船

花のチイパオ アカシヤ並木
巡るマーチョも 夢心地
笑顔みせれば ささやく水が
クーニャン クーニャン 呼びかける
唄も懐かし 太湖船


5.蘇州の夜

松竹電影''蘇州の夜''主題曲
作曲:仁木他喜雄
作詞:西條八十

菱の實を摘む 乙女の歌に
暮れてきらめく 水いろ星よ
星をかぞえて 川邊を行けば
黃昏の泊船
蘇州なつかし
驢馬に搖られて 柳の橋を
わたる旅人 小雨にけむる
花の中から 鳴る鳴る鐘は
思い出の 寒山寺
蘇州なつかし
母を慕いて ねむれぬ夜の
耳にささやく 水音瀨音
白い杏の 花さく都
何時か見ん 故里ぞ
蘇州なつかし


採菱角的女孩唱著歌,暮色裡,銀波蕩漾著星星。
徘徊河邊,一邊數著天上的星星。黃昏時分,船舶靠岸。
那令人懷念的蘇州。
細雨迷濛中,旅人騎著驢子,搖搖晃晃地過柳橋。
花叢裡傳來陣陣的鐘聲,像是記憶裡的寒山寺。
那令人懷念的蘇州。
思念母親,讓人輾轉難眠,耳邊迴盪著潺潺流水聲。
何日才能再見開滿白杏花的故鄉。
那令人懷念的蘇州。